いびきを指摘されてら

●呼吸しづらくなっている

　いびきは、呼吸の際に気道の壁が振動している音です。睡眠中はのどや鼻の筋肉が緩んで気道が狭くなっており、音が発生しやすい状態です。さらに、肥満や口呼吸、高さの合ってない枕、鼻炎、疲労やストレス、就寝前の飲酒などもいびきの原因になります。いびきをかいているときは呼吸がしづらく、質の良い睡眠がとりにくい状態です。このため、疲労感が残り、集中力や判断力が低下します。また、血液中の酸素が不足して二酸化炭素が過剰になり、体に負担がかかるおそれもあります。

●まずは生活習慣の見直し

　いびきを改善するためには、生活習慣を見直し、前項で紹介した要因を取り除くようにします。それでもよくならない場合は、鼻や喉の病気、あるいは「睡眠時無呼吸症候群（ＳＡＳ）」の疑いがあるので早めに医療機関を受診しましょう。睡眠時無呼吸症候群は肥満の人に多い症状ですが、体型に関係なく起こります。適切な治療を受けないと不整脈などの合併症につながる危険性もあるので放置は禁物です。