ＡＥＤが使えますか？

●速やかな処置が必要

　自動体外式除細動器（ＡＥＤ）は、心室細動と呼ばれるけいれんを起こして血液を流せなくなった心臓に電気ショックを与え、正常な働きを取戻すための医療機器です。2004年から一般でも使用できるようになり、駅や学校、公共施設など、人が集まるところを中心に設置されています。心室細動を起こした人の命を救うためには、できるだけ早くＡＥＤを使用した救命処置を行うことが決め手となります。

●救命講習を受けよう

　倒れている人を発見したら、まず、周囲の安全に注意しながら声をかけ、肩をたたいて反応があるかどうか確認します。周囲に119番への通報やＡＥＤの確保など助けを求めるとともに、腹と腹部の動きで呼吸の状態をチェック。息をしていないときは、可能なら胸骨圧迫と人工呼吸を行い、ＡＥＤが準備でき次第、音声ガイドに従って救命処置を進めていきます。ＡＥＤの操作法はシンプルですが、落着いて適切に行動するためには心肺蘇生法を身につけておきたいもの。消防署や医療機関などが開催している救命講習に参加してみるのも良いでしょう。