冬のかゆみ対策

●外からの刺激に敏感な状態

　冬は、乾燥から起こる肌のかゆみに悩まされる時期です。気温が下がると体温を逃さないように皮膚表面の血管が収縮し血流量が低下。水分の蒸発を防ぐ皮脂や肌の水分量を調整するセラミドに十分な栄養が届けられなくなり、肌の乾燥が進みます。水分が不足した皮膚は、細胞の間に隙間ができているのが特徴です。かゆみを感じる細胞は皮膚の深い場所にありますが、隙間があると外からの刺激を受けやすくなり、不快なかゆみが起こります。

●乾燥を招く生活習慣を改善

　予防するためには、尿素やセラミド、コラーゲンなどが配合された保湿剤で水分と油分を補給。特に入浴後15分以内の肌が潤った状態でのケアが効果的です。また、高温の風呂、入浴時のゴシゴシ洗い、エアコンの使い過ぎといった、肌の乾燥につながる生活習慣を見直してください。かくと、かゆみがさらに強くなってしまいます。保湿や生活習慣の改善を心がけても良くならない、かゆみが強いといった場合は、皮膚疾患のおそれがあるので早めに医療機関を受診しましょう。