●病気が隠れていることも
　鼻血の多くは、鼻の穴の入り口から１センチほど奥にある「キーゼルバッハ部位」からの出血です。細く小さな血管が集まっているので、少しの刺激でも出血しやすい場所です。子どもの場合は、ほとんどが鼻炎による粘膜の炎症や鼻に触れるくせ、夏場ののぼせなどで起こります。一方、大人は高血圧、糖尿病といった病気や服用している薬の影響で鼻血が出やすくなったり、出血が止まりにくくなったりするケースもあるため、注意が必要です。
 
●うつむき姿勢をとる
　鼻血が出たら、小鼻の部分を親指と人さし指でつまんで５～10分間押さえていれば、多くの場合は止まります。脱脂綿やティッシュペーパーなどを詰める際は、粘膜を傷付けないようにゆっくりと入れましょう。また、椅子などに腰かけて軽く下を向いた姿勢を取ってください。横になるより、顔が心臓より高い位置になり、血が喉の方に流れていくのを防ぐことができます。この方法で止まらない、出血量が多い、頻繁に繰返すという場合は医療機関を受診しましょう。


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