●今夏に過去最多を記録
　「マイコプラズマ肺炎」は、例年、冬に流行する感染症です。ところが今年は６月に患者数が過去最多となった後、９月に再び記録を更新。これまで夏場に増加しても秋には減少していましたが、現在も昨年を大きく上回るペースで推移しているそうです。マイコプラズマという微生物に感染することで起こる病気で、30代までの発症が多いといわれています。１～４週間の潜伏期間を経て、夜間を中心にした激しいせきと39℃以上の高熱などの症状が現れ、脳炎や髄膜炎を起こすおそれもあります。
 
●うがいと手洗いが有効
　予防には風邪同様、うがいと手洗いが有効。十分な睡眠と栄養を取り、流行期には出来るだけ人混みを避けるようにしましょう。家庭内の感染や学校、職場での流行が多いので、感染者がいる場合は特に注意してください。早期治療が大切なので、せきや発熱が続く場合は早めに受診。治療には抗生剤が用いられますが、最近ではこれまで効くとされていた薬が効かない症例が増えています。今年の流行も、この新しい症例が増えている影響ではないかと専門家は分析しています。


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