●秘密を話す心配は不要
　｢寝言｣には心配の必要がないものと、病気が原因になっているものがあります。前者は子どもに多く、成長とともに少なくなります。25歳を過ぎるとほとんど聞かれなくなりますが、大人になってもよく寝言をいう人もいるので一概にはいえません。脳が活動しているレム睡眠の間は、感情的で、そのとき見ている夢と関係のある寝言が聞かれることが多いようです。また、睡眠中でも精神の防衛本能が働いているので、寝言で秘密をしゃべってしまうことはほとんどないそうです。
 
●異常な寝言は受診
　子どもの寝言の多くは、成人するまでには自然に治まります。大人の場合、寝言の原因となる可能性がある病気は、過眠症の一つの｢ナルコレプシー｣をはじめとする中枢神経の働きの低下や神経伝達物質の分泌異常、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など。中年以降の男性に多い｢レム睡眠行動障害｣は、夢の中の言動がそのまま現れ、大声を上げる、腕を振り回す、殴る、蹴るといった動作が見られます。寝言が増えた、激しくなった、異常な行動や呼吸停止が見られるというときは、すぐに睡眠障がいの専門医を受診しましょう。
 


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