手洗いと手荒れの関係

●洗い過ぎにご用心

　寒くなってくると、手荒れに悩む人が増えます。空気が乾燥して肌のうるおいが奪われやすい上に、汗をかく機会が減って保湿作用がある皮脂膜が不足。水仕事にお湯を使う機会が多くなり、皮脂が洗い流されることも大きな要因です。以前は頻繁に家事をする人が中心でしたが、最近は幅広い層に手荒れが見られるようになりました。せっけんで１日に何度も手を洗う習慣が定着したことや、ハンドドライヤー、消毒用アルコールの使い過ぎなどが、原因といわれています。

●せっけんを使い分け

　予防するためには、皮脂を奪う熱いお湯は避けてぬるま湯か水を使うこと。帰宅時など、ウイルスやばい菌が気になる場合は殺菌効果のあるせっけんで洗い、それ以外は低刺激のせっけんを使うか、水洗いのみにしておきましょう。手洗い後はすぐタオルで水分を拭き取り、ハンドクリームでうるおいを補給。ハンドドライヤーを使うなら、できるだけ短時間で済ませてください。手が荒れているときは、消毒用アルコールを多用せず、ウイルスなどの心配がある場合のみにしておきましょう。