低体温にご用心

●さまざまな不調の原因に

　低体温は、医学的に厳密な定義があるわけではありませんが、一般に体温が36度未満の状態を指します。手足など体の一部が慢性的に冷えている「冷え性」が気づきやすいのに対して、体全体が冷えている「低体温」は自覚しにくく、内臓の機能や免疫力が低下して、さまざまな不調につながります。平熱が35度台で、頭痛や肩こりに悩まされている、よく風邪を引く、疲れやすい、あまり食べないのに太りやすいという場合は、低体温の可能性があります。

●生活習慣を見直そう

　原因としては、運動不足、ストレス、体を冷やす食品の取り過ぎなどが考えられます。改善のためには生活習慣を見直すことが大切です。食事では、ショウガやネギ、ニラ、ニンニクなど、体を温める食材を積極的に取りましょう。また、体を絞めつける服装は血流を妨げるおそれがあるので避けること。腹巻きやレッグオーマー、膝掛けなどを活用して下半身

を冷やさないように心がけてください。入浴はシャワーで済まさずに、心地よいと感じる温度のお湯にゆっくりとつかりましょう。