善玉菌を上手に摂ろう

●全体の２割以上が目標

　私たちの腸には1000種、9000兆個以上の腸内細菌がすんでいます。このうち、腸内の環境を整えて働きを高める菌が「善玉菌」。乳酸菌やビフィズス菌はその代表です。健康のためには、腸内細菌の２割以上を善玉菌が占めているのが理想的な状態。善玉菌が増えやすい環境を作るとともに、外から上手に補給しましょう。

●ヨーグルトは食後に

　腸内環境を整えるためには、食事内容に気をつけることが大切。野菜、海藻、豆類などから、乳酸菌を増やすとされる食物繊維や、ビフィズス菌の餌になるオリゴ糖をたっぷり摂りましょう。乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いので、ヨーグルトなどを食べるなら胃酸が薄まる食後がおすすめ。ただし、善玉菌を補給しても、すぐに効果が現れるわけではありません。また、腸内細菌との相性もあるので、２週間を目安に毎日続けても効果が実感できない場合は、別の善玉菌が摂れる食品を試してみてください。食品から摂った善玉菌が腸内にとどまる期間は、数日から長くて数ヶ月ですが、腸内を通過すること自体が善玉菌にとって好ましい環境を作ると考えられています。