知っておきたいプリン体のこと

●増えすぎると痛風に

　「プリン体」は、あらゆる生物の細胞に含まれる成分。食べ物から摂取するだけでなく、私たちの体内でも作られます。体内のプリン体は肝臓で尿酸に変換され、汗や尿と一緒に排出されることで一定量が保たれています。ところが、過剰に摂取するなどしてバランスが崩れると、尿酸が結晶化して関節にたまり、強い痛みを伴う痛風発作が起こります。

●生活全般を見直す

　体内の尿酸量は、血液中の濃度を示す尿酸値で判断され、現在、成人男性の約二割が

7.0㎎/dlを超える「高尿酸血症」と言われています。予防する為には、尿酸値を上げる要因となる、肥満、食べ過ぎを避け、適度な運動とストレスの解消を心がけること。お酒にはプリン体の含有量が少ないものがありますが、アルコールは尿酸を増やす作用があるので飲みすぎない事が肝心です。「高プリン食」と言われる動物の内臓、魚の精巣・卵巣、干物などは食べ過ぎないようにして、尿酸の濃度を下げると言われる海藻類や野菜を摂るようにしましょう。水分を十分に摂ることも効果的です。