●自然に治ることも
　風邪をひいた後、いつまでも鼻水が出る、鼻が詰まるといった症状が続く場合は、副鼻腔炎のおそれがあります。副鼻腔は、目と目の間、額にある粘膜におおわれた空洞で、ウイルスや細菌が感染すると炎症を起こします。主な症状は、鼻水、発熱、額や後頭部の痛みなど。軽症の場合は１～２週間で自然に治まることもあるため、風邪が長引いていると間違いやすいのが特徴です。
 
●早めに受診する
　一般に症状が1カ月以内で治まるなら急性副鼻腔炎、３カ月以上続くと慢性副鼻腔炎と呼びます。慢性化すると、膿（うみ）のような鼻水がたまって鼻が詰まり、嗅覚障がい、頭重感、倦怠（けんたい）感といった症状を伴います。こうした状態は俗に「蓄膿（ちくのう）症」とも呼ばれます。一方、最近は白血球の一種の好酸球の働きが過剰になって発症する「好酸球性副鼻腔炎」も増えています。副鼻腔炎はタイプにより治療法が異なり、悪化すると治療に時間がかかります。疑わしい症状が１カ月以上続く場合は、受診してげんいんを特定し、適切な治療を受けることが大切です。


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