●かかと周辺が痛む
　足底腱膜(そくていけんまく)は、かかとの骨と足指をつないで土踏まずのアーチを支え、歩行時の衝撃を和らげています。しかし、長時間の立ち仕事や運動などにより土踏まずに過度な負担がかると、小さな断裂が発生。炎症を起こして、足底腱膜炎を発症します。加齢により腱膜が硬くなった中高年に多く見られ、起床後の最初の一歩の激痛が特徴的な症状です。最近は、マラソンブームの影響で、患者の数は増加傾向に見られます。
 
●ストレットを習慣に
　予防するためには、つま先を反らす、土踏まずでテニスボールを踏む、ふくらはぎやアキレス腱を伸ばすといったストレッチが効果的。スポーツシューズはクッション性の高いものを選びましょう。足湯につかって足底腱膜をほぐすのもおすすめです。痛みがある場合は、安静にして医療機関を受診。かかとの負担を軽減する靴の中敷きや薬で、痛みや炎症を抑えます。こうした治療で半年以内に改善するケースが大半ですが、痛みが続く場合はステロイド注射や衝撃波を照射する治療法が検討されることもあります。


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