テニス肘とは
2025/11/25
【第1回】テニス肘とは?発症の仕組みと原因について
「最近、物をつかんで持ち上げるだけで肘の外側がズキッと痛む…」
「パソコン作業を続けていると肘の外側がジンジンしてくる…」
「テニスをしているわけではないのに『テニス肘』と言われた…」
そんな経験はありませんか?
一般的に「テニス肘」と呼ばれる症状は、正式には 外側上顆炎(がいそくじょうかえん) と言います。肘の外側にある「外側上顆」という骨の出っ張りに、手首を動かす筋肉の腱が付着しており、この部分に炎症が起きることで痛みが発生します。名前に“テニス”と付いていますが、実際にはテニス経験がない方にも多く見られる症状です。
■ テニス肘が起きるメカニズム
手首を反らせたり、物をつかんだり、タオルを絞ったりといった動作では、前腕(肘から手首の間)の筋肉が強く働きます。これらの筋肉は肘の外側にある骨へと付着しているため、使い過ぎることで腱に負担が蓄積し、炎症が生じやすくなります。
特に以下の筋肉がポイントになります:
・短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)
・総指伸筋 など
これらは手首の伸展(反らす動き)や指を伸ばす動きに使われる筋肉です。日常生活で頻繁に使うため、一度炎症が起こると休ませることが難しく、痛みが長引く傾向があります。
■ テニス肘が起きやすい人の特徴
テニス肘は「スポーツ障害」というイメージがありますが、実は 日常生活や仕事の動作 の影響が大きい症状です。次のような方に起こりやすくなります。
- デスクワークが多く、キーボードやマウス操作を長時間行う人
- 荷物を運ぶ仕事をしている人(スーパーのレジや品出しなど)
- 料理や掃除など、手首の反復動作を繰り返す主婦の方
- スポーツでラケットやバットを使う人
- 40代前後の男女(腱の加齢変性が進むため)
年齢を重ねると腱の柔軟性が低下し、同じ動作でも負担が大きくなりやすくなります。そのため、特に40~50代の方に多い傾向があります。
■ 代表的な症状
テニス肘の症状は、肘の外側に痛みが生じることが特徴ですが、次のような場面で悪化しやすくなります。
- ペットボトルのフタを開ける時
- タオルを絞る時
- 荷物を持ち上げる時
- ドアノブをひねる時
- 手首を反らす・指を伸ばす動作をした時
特に、「握る・持つ・ひねる」という動作で痛みが生じることが多いです。痛みが悪化すると、何もしていなくてもジンジンするような痛みが続くこともあります。
■ 放置するとどうなる?
テニス肘は、初期であれば比較的早期の回復が期待できます。しかし、痛みを我慢しながら日常生活や仕事を続けると、腱への負担が増え慢性化し、回復までに数か月以上かかるケースも珍しくありません。
特に、炎症だけでなく腱に微細な損傷が蓄積してしまうと、自然治癒しにくい状態になることがあります。そのため、「違和感程度だから大丈夫」と軽視せず、早めに適切な施術を受けることが重要です。
次回の第2回では、テニス肘のセルフチェック方法と、日常生活で悪化させないための注意点について詳しく解説していきます。
【第2回】テニス肘のセルフチェック方法と、悪化を防ぐための生活上の工夫
第1回では「テニス肘(外側上顆炎)」がどういう症状なのか、そしてどのような仕組みで発症するのかについて解説しました。 今回は、ご自宅でも簡単にできるセルフチェック方法と、日常生活で痛みを悪化させないための生活の工夫をご紹介します。
■ 自分でできるテニス肘セルフチェック
テニス肘は、専門家に診てもらうのが確実ですが、まずは自分の肘の状態を知ることも大切です。以下のチェックは医療現場でも使われる代表的なテストです。
● トムソンテスト(Thomson Test)
1. 前腕をテーブルに置き、手のひらを下に向けた状態で握りこぶしを作る
2. 手首を上に反らすように力を入れる
3. その際、肘の外側に痛みが出ればテニス肘の可能性があります
● 中指伸展テスト(Middle Finger Test)
1. 手のひらを下に向けて指を伸ばす
2. 第3指(中指)を上に持ち上げるように抵抗をかける
3. この動作で肘の外側に痛みがあれば陽性となります
● チェアテスト(Chair Test)
1. 椅子の背もたれの上部を片手で握る
2. 手首を反らせた状態で持ち上げる
3. この時に肘の外側が痛む場合、テニス肘の可能性があります
どのテストも、前腕の伸筋群が働くことで肘への負担が強くなり、痛みとして現れます。これらのチェックで痛みが生じる場合は、早めに施術を受けることをおすすめします。
■ 日常生活で悪化させないためのポイント
テニス肘は「使いすぎ症候群」の一つです。つまり、肘や前腕に負担がかかり続けることで痛みにつながります。日常生活で次の点を意識するだけでも、痛みの軽減が期待できます。
● 物を持つときは“手のひらを上”にする
肘の外側に負担をかけるのは、手のひらを下に向けて物を持つ動作(手首の背屈)です。買い物袋や鍋などを持つ際は、できるだけ手のひらを上(=手首を返す)にして持つことで負担を軽減できます。
● 握る動作は最小限にする
タオルを強く握って絞る、重い荷物を片手で持つなどの動作は症状を悪化させます。握力が必要な作業は、できるだけ両手を使ったり、力をかける時間を短くしたりすると負担が減らせます。
● 長時間のパソコン作業は休憩をこまめに入れる
デスクワークでは、マウス操作やタイピングが前腕の筋肉に負担を蓄積させます。
30〜60分に一度は休憩し、軽いストレッチを挟む習慣を付けましょう。
● 調理や掃除などの反復動作を見直す
調理・掃除・ハサミの使用など、手首の反復動作が多い作業はテニス肘が悪化しやすいポイントです。例えば包丁を握る力を弱める、雑巾がけを減らす、タオル絞りの代わりに機械を使うなど、小さな工夫でも症状緩和に繋がります。
■ 自宅でできる簡単ストレッチ
痛みが強い場合は安静が第一ですが、痛みが落ち着いてきたら軽いストレッチが効果的です。前腕の柔軟性を高めることで、肘への負担を減らします。
● 前腕伸筋ストレッチ
1. 肘を伸ばし、手のひらを下に向ける
2. 反対の手で指先をゆっくり下に押し、手首を曲げる
3. 前腕の外側が伸びるのを感じながら20~30秒キープ
● 前腕屈筋ストレッチ
1. 肘を伸ばし、手のひらを上に向ける
2. 反対の手で指先を軽く引き寄せ、前腕の内側を伸ばす
3. こちらも20~30秒キープ
ストレッチは痛みの出ない範囲で行うことが大切です。無理に引っ張りすぎると逆効果になるため、気持ちよく伸びている程度で行いましょう。
■ サポーターやテーピングも有効
テニス肘は、前腕の筋肉を使い続けることで痛みが出るため、エルボーバンド(前腕に巻くバンド)が症状の軽減に役立ちます。前腕の途中で負担を分散させ、肘へのストレスを軽減してくれます。
また、キネシオテープなどで前腕の筋肉をサポートする方法もありますが、貼り方によって効果が変わるため、整骨院などで一度指導を受けると安心です。
次回の第3回では、整骨院で行えるテニス肘の治療方法や、症状に合わせたアプローチについて詳しく解説します。
【第3回】整骨院でのテニス肘治療 ― 根本改善を目指すアプローチとは?
第1回では「テニス肘の原因とメカニズム」、第2回では「セルフチェックと生活の工夫」についてお伝えしました。
第3回では、実際に整骨院で行われるテニス肘の治療法を、専門的な視点から分かりやすく解説していきます。
■ テニス肘の治療は “痛みの緩和” と “負担の軽減” の両方が重要
テニス肘は、前腕の筋肉・腱の使い過ぎによる炎症、または腱の微細損傷が原因で痛みが発生します。したがって、治療では次の2点を同時に改善する必要があります。
- ① 現在の痛みを軽減する(炎症のコントロール・筋緊張の緩和)
- ② 原因となる負担を軽減する(姿勢・使い方・筋バランスの改善)
どちらか一方だけでは再発の可能性が高いため、整骨院では多角的なアプローチを行います。
■ 1. 手技療法(筋・腱の調整)
もっとも基本となる治療が手技療法(マッサージ・筋膜リリースなど)です。前腕の伸筋群はもちろん、肘関節の動きや肩・肩甲骨周りの筋肉も丁寧に調整していきます。
特にテニス肘では、前腕の筋肉だけでなく
・肩甲骨の可動性低下
・腕の使い方のクセ
・猫背姿勢や巻き肩
などの影響で、肘に負担が集中しているケースが多いのが特徴です。
そのため、症状が出ている部分だけでなく全体のバランスを整えることで、根本的な改善に繋がります。
■ 2. ハイボルテージ療法(炎症と痛みを抑える電気施術)
急性期の痛みが強い場合や、なかなか改善しない慢性の痛みに対して効果的なのがハイボルテージ電気療法です。
ハイボルテージの特徴は次の通りです:
- 深部の炎症に直接アプローチできる
- 通常の電気治療より深い筋層まで刺激が届く
- 痛みの抑制が早い
- 腱の回復を促進する
テニス肘は腱の炎症が主体となるため、ハイボルテージとの相性は非常に良く、スポーツ選手や重い荷物を扱う仕事の方にも多く使用される治療方法です。
■ 3. 超音波療法(腱の回復をサポート)
炎症が落ち着いてきた段階では、超音波療法が腱の回復を助けることがあります。微細な振動が腱の組織へ刺激を与え、治癒のスピードを高めます。
特に慢性化して固くなった部分に対しては、超音波の温熱作用が柔軟性の改善に役立ちます。
■ 4. 骨盤矯正・姿勢矯正(肘の負担の原因を根本から改善)
「テニス肘と姿勢が関係あるの?」と思われる方も多いですが、姿勢と肘には大きな関係があります。
猫背姿勢になると肩甲骨の位置が崩れ、腕の動きが不自然になります。その結果、日常生活の何気ない動作でも前腕に負担が集中し、肘の腱へのストレスが増えるのです。
当院のように骨盤矯正や姿勢調整の自費メニューがある整骨院では、筋肉だけでなく全身のバランスを整えることが可能です。これにより、症状の軽減だけでなく、再発しにくい身体作りをサポートできます。
■ 5. EMSトレーニング(インナーマッスルの強化)
いつまでも痛みを繰り返す方は、腕の使い方が悪いだけでなく、体幹や肩周りの筋力不足が原因となっている場合があります。
そんな方に有効なのが、電気刺激によって筋肉を強化するEMSトレーニングです。
- 姿勢を支えるインナーマッスルを強化
- 肩や肘への負担を減らす
- 慢性痛の予防につながる
特にスポーツをされる方、デスクワークが長い方には非常に効果的です。
■ 6. セルフケアの指導
院での治療だけでなく、自宅でのケアも非常に重要です。ストレッチ・日常での動作改善・サポーターの正しい使い方などを丁寧に指導することで、早期改善が期待できます。
また、痛みが強い時期と落ち着いている時期とではケア方法が異なるため、その時々の状態に合わせたアドバイスを行います。
■ これらの治療を組み合わせて症状を改善していく
テニス肘は、「これだけやれば治る」という単一の治療では改善が難しい症状の一つです。
手技・ハイボルテージ・超音波・矯正・EMSなどを組み合わせ、その人の生活習慣や体の使い方に合わせて施術を行うことで、より高い改善率が期待できます。
次回の第4回では、テニス肘の再発予防・トレーニング方法・長期的なケアのポイントについて解説し、記事の最後に京成津田沼整骨院の詳細情報をまとめて掲載いたします。
【第4回・最終回】テニス肘を再発させないための予防法と、長期的に健康な腕を保つためのポイント
第1〜3回では、テニス肘の原因・セルフチェック・生活上の工夫・整骨院での治療について解説してきました。
最終回となる今回は、再発予防・トレーニング方法・長期的なセルフケアのポイントをまとめてお伝えします。
■ テニス肘は「再発しやすい」症状。だからこそ予防が重要
テニス肘は一度痛みが収まっても、日常での使い方が変わらなければ再び炎症が起きやすい症状です。
特に以下のような人は再発リスクが高い傾向があります。
- 同じ動作を繰り返す仕事(料理・清掃・製造業など)
- テニス・ゴルフなど手首を多用するスポーツをする
- 長時間のパソコン作業が多い
- 猫背姿勢や巻き肩になりやすい
これらの特徴がある方は、日頃から肘の負担を軽減するための習慣づくりが不可欠です。
■ 再発予防のための3つの軸
① 使い方の見直し(フォーム改善)
テニス肘の原因は「前腕の使いすぎ」だけでなく、「悪い使い方のクセ」によって肘に負荷が集中することが大きく関わっています。
例えば以下のようなポイントを見直すだけで、肘の負担は大きく変わります。
- 荷物を持つときは手のひらを上にして持つ
- 力が必要な動作は両手で行う
- 必要以上に握り込まないよう意識する
- 手首を固定しすぎないようにする
特に力仕事の方やスポーツ選手の場合、専門家にフォームを見てもらうことで改善するケースも多くあります。
② 筋力強化(弱い部分を補う)
肘に負担がかかる理由は「必要な筋力が不足している」ことも大きな要因です。前腕だけでなく、肩・背中・体幹などの筋力を補うことで腕にかかるストレスを大幅に軽減できます。
● 簡単にできる前腕トレーニング
・軽いダンベルやペットボトルを使って手首をゆっくり上下させる
・ゴムチューブを使って手首を反らす・曲げる動作を行う
・グリップ力を鍛える器具で軽めに握るトレーニングを行う
トレーニングは“痛みがない状態”で行うことが鉄則です。痛みが出る場合は無理に続けず、整骨院などで適切な負荷を確認するのがおすすめです。
③ 柔軟性向上(硬い筋肉をゆるめる)
筋肉が硬い状態では、肘にかかる負荷が強くなりやすく、再発リスクも高まります。
特に前腕伸筋群の柔軟性不足はテニス肘の大きな原因です。
第2回で紹介したストレッチ(前腕伸筋・屈筋ストレッチ)を習慣にすることで、肘の負担を大幅に減らすことができます。
■ 長期的に痛みを防ぐための生活習慣
● こまめな休憩をとる
パソコン作業や家事は同じ動作の繰り返しになりがちです。30〜60分ごとに短い休憩をとるだけでも筋肉の疲労は大きく軽減されます。
● 冷やす・温めるを使い分ける
痛みが強い時期:冷やす(アイシング)
疲労感が強い・慢性的な硬さ:温める
状況に合わせて適切にケアすることが大切です。
● サポーターやエルボーバンドの活用
前腕に巻くエルボーバンドは、肘の腱へのストレスを軽減してくれます。仕事やスポーツ時にうまく活用することで、再発予防につながります。
■ 整骨院での定期メンテナンスも効果的
テニス肘は「完全に治った」と感じてからも、前腕の負担が大きい生活を続けていると再び痛みが出ることがあります。
そのため、月に1〜2回程度のメンテナンスケア(手技・ストレッチ・姿勢調整など)を取り入れることで、症状の再発を大幅に防ぐことができます。
特に、仕事やスポーツで腕を多く使う方は、早期のケアが長期的なパフォーマンス維持にも繋がります。
■ まとめ:テニス肘は正しくケアすれば必ず改善できる
テニス肘は、適切な治療と日常生活の見直しによって、しっかり改善できる症状です。
痛みを我慢し続けると長期化することもあるため、気になる症状がある場合は早めのケアがおすすめです。
■ 京成津田沼整骨院のご案内(最終回のみ掲載)
【院名】京成津田沼整骨院
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- EMSトレーニング(インナーマッスル強化)
- ハイボルテージ療法(急性・慢性どちらにも対応)
4回にわたる「テニス肘について」のシリーズを最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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