舟状骨骨折とは?
2025/09/02
舟状骨骨折とは?〜手首の中で最も重要な骨の一つ〜
手首の骨折の中でも特に注意が必要とされるのが「舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)」です。 名前を聞いたことがない方も多いかもしれませんが、この舟状骨は手首の動きや力の伝達に大きな役割を果たしており、 骨折してしまうと日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたす恐れがあります。
しかも舟状骨骨折は、他の骨折と比べて発見が遅れやすく、適切な治療を受けないまま放置してしまうケースも少なくありません。 その結果、骨の癒合がうまくいかず「偽関節(ぎかんせつ)」と呼ばれる状態になったり、将来的に手首の動きが制限されてしまったりするリスクが高まります。 そのため、早期発見・早期治療が何よりも重要なのです。
舟状骨とはどんな骨?
舟状骨は、手首を構成する「手根骨(しゅこんこつ)」と呼ばれる8つの小さな骨のうちの一つです。 親指側に位置し、ちょうど手首を外側から触ったときに「くぼみ」として感じられる部分の奥にあります。 解剖学的には、橈骨(とうこつ:前腕の親指側の骨)と隣接しており、手首の動きの支点として非常に大きな役割を担っています。
その形状は舟のように細長くカーブしており、それが名前の由来になっています。 舟状骨は複雑な形をしているため、骨折が起こると「ずれ」が生じやすく、また血流の乏しい部位を含むため治癒に時間がかかることでも知られています。 特に骨の近位端(手首に近い部分)は血流が乏しいため、折れてしまうとくっつきにくい性質があります。
舟状骨骨折が注目される理由
日常生活やスポーツ活動の中で、転倒して手をついた際に最も力が加わりやすいのがこの舟状骨です。 例えば「転んで思わず手をついた」というシーンは誰にでも起こり得ますが、このとき体重の衝撃が手首に集中し、舟状骨が折れてしまうのです。
特にスポーツ選手、スケートボードやスノーボード、サッカーやバスケットボールなど、手をつく動作や接触が多い競技ではよく見られる骨折です。 また、交通事故で手を強く突いた場合にも生じやすいとされています。
舟状骨骨折の見逃しやすさ
舟状骨骨折は痛みが出にくいことがあるため「ちょっと手を捻ったかな」程度に思われがちです。 実際、転倒後に手首に軽い痛みがあるものの、そのまま使えてしまうケースが多く、受診が遅れてしまうことがあります。
しかし、初期に正しく固定をしておかなければ骨がずれて癒合不全を起こし、長期にわたり手首の動きが制限されるリスクが高まります。 このため「転んで手をついた後に手首の親指側が痛い」と感じたら、まず舟状骨骨折を疑うことが大切です。
第1回まとめ
舟状骨骨折は、手首の中でも重要な舟状骨が損傷を受けることで起こるケガです。 転倒やスポーツでの接触など、誰にでも起こり得るものでありながら、痛みが軽度で見逃されやすい特徴があります。 しかし、放置すると治癒が難しくなるため、早期の診断と治療が不可欠です。 次回は「舟状骨骨折の原因と症状」について、より具体的に解説していきます。
舟状骨骨折の原因と症状
前回の記事では、舟状骨の位置や役割、そして舟状骨骨折が注目される理由についてご紹介しました。 第2回では「舟状骨骨折が起こる原因」と「実際に見られる症状」について、さらに詳しく解説していきます。
舟状骨骨折の主な原因
舟状骨骨折の原因で最も多いのは、やはり転倒時に手をつくことです。 人はバランスを崩して倒れそうになったとき、とっさに手を前に出して地面を支えようとします。 このとき全体重が手首にかかり、親指側の舟状骨に大きな力が集中するのです。
例えば以下のようなシーンで受傷することが多くあります。
- 自転車やバイクで転倒した際に手を強くついた
- サッカーやバスケットボールで転倒した際に手を地面についた
- スキー・スノーボードで転んだ際に手を伸ばして支えた
- 日常生活で階段や段差につまずき、転倒した
- 交通事故で腕を強く突かれた
特にスポーツ愛好者や若年層に多い傾向がありますが、中高年でも転倒によって発生するケースは珍しくありません。 つまり、舟状骨骨折は「誰にでも起こり得るケガ」と言えるのです。
舟状骨骨折の特徴的な症状
舟状骨骨折の症状にはいくつかの特徴があります。 ただし、他の手首の捻挫や打撲と区別がつきにくい場合が多いため、注意が必要です。
- 手首の親指側の痛み 舟状骨は親指の付け根に近いため、この部分に痛みが出ます。 特に「スナッフボックス(解剖学的嗅ぎタバコ入れ)」と呼ばれるくぼみを押すと痛みが強くなるのが特徴です。
- 腫れや内出血が少ない 他の骨折や捻挫と比べて、腫れや青あざが目立ちにくいことがあります。 そのため「たいしたことはない」と軽視されやすいのです。
- 動かすときに痛む 手首を反らす動作や、親指を大きく動かすと痛みが出やすくなります。 特に物をつかんで持ち上げるときや、ドアノブを回すときに痛みを感じることが多いです。
- 力が入りにくい 骨折があると、握力や手首の安定感が低下します。 その結果、ペットボトルのキャップを開ける、荷物を持ち上げるといった日常動作で違和感を覚えることがあります。
舟状骨骨折が見逃されやすい理由
舟状骨骨折は「軽い痛みでも折れている可能性がある」という点が厄介です。 骨折といえば強い痛みや腫れをイメージする方が多いですが、舟状骨骨折では目立った外傷がないまま時間が経ってしまうケースが多々あります。
また、レントゲン撮影でも初期には骨折線がはっきり写らないことがあり、診断が難しい場合もあります。 このため、最初は「ただの捻挫」と診断され、固定をせずに放置されてしまうこともあるのです。
しかし、舟状骨は血流が乏しいため、初期に正しく治療しなければ骨がつきにくくなる(癒合不全)リスクが非常に高くなります。 その結果、手首の動きが制限されたり、慢性的な痛みに悩まされる原因になってしまうのです。
早期発見のポイント
舟状骨骨折を見逃さないためには、次のポイントを覚えておくと良いでしょう。
- 転倒して手をついた後に、手首の親指側が痛い
- 痛みが数日たっても軽快せず、むしろ強くなる
- 腫れや内出血が少ないのに、力を入れると痛む
- 親指を動かしたり、手首を反らすと強く痛む
これらの症状がある場合には「念のため検査してもらおう」と思うことが大切です。 早期に発見できれば、治療期間も短縮でき、後遺症のリスクも最小限に抑えられます。
第2回まとめ
舟状骨骨折の原因の多くは転倒やスポーツ中の手のつき方によるもので、誰にでも起こり得るケガです。 特徴的な症状としては手首の親指側の痛みが挙げられますが、腫れや内出血が少なく軽症に見えるため見逃されやすいのが厄介な点です。 「軽い痛みだから大丈夫」と自己判断せず、早めに医療機関で検査を受けることが重要です。 次回は「舟状骨骨折の診断と治療方法」について、詳しくご紹介していきます。
舟状骨骨折の診断と治療方法
前回の記事では、舟状骨骨折の原因や特徴的な症状について解説しました。 第3回となる今回は、舟状骨骨折がどのように診断されるのか、そしてどのような治療が行われるのかについて詳しくお伝えします。
舟状骨骨折の診断方法
舟状骨骨折は「発見が難しい骨折」として知られています。 特に受傷直後のレントゲンでは骨折線が写りにくく、正しい診断に至らないこともあるのです。 そのため、医師は症状や触診の所見とあわせて慎重に判断を行います。
- 問診・触診
転倒時の状況や痛みの出方を確認し、親指の付け根にある「スナッフボックス」を押して痛みがあるかをチェックします。 - レントゲン検査
手首をいくつかの角度で撮影し、骨折の有無を確認します。ただし初期には写らないことがあるため、疑わしい場合には2週間後に再撮影することもあります。 - CT検査
レントゲンで判断が難しい場合にはCT検査が有効です。骨の細かい部分まで立体的に確認できるため、骨折の有無やずれの程度を正確に把握できます。 - MRI検査
骨折の有無だけでなく、血流の状態を確認するために行われることもあります。舟状骨は血流が乏しいため、癒合不全のリスクを予測するのに役立ちます。
このように、舟状骨骨折は「疑いがある時点でしっかり固定する」ことが重要です。 診断が確定するまでの間も、安静に保つことが治癒につながります。
舟状骨骨折の治療方法
舟状骨骨折の治療は大きく分けて保存療法と手術療法の2つがあります。 骨折の部位やずれの程度、患者さんの生活スタイルによって選択されます。
保存療法(ギプス固定)
骨折のずれが少なく安定している場合には、ギプスで手首から肘までしっかりと固定します。 固定期間はおよそ6〜12週間と長くなることが多く、舟状骨の部位によってはさらに時間がかかることもあります。
特に血流の乏しい近位端(手首側)の骨折では、治癒までに数か月単位の固定が必要となる場合もあります。 固定中は日常生活に制限が出ますが、骨が正しく癒合すれば手術を避けることができます。
手術療法
骨折のずれが大きい場合や、保存療法での治癒が難しいと判断された場合には手術が選択されます。 金属のスクリューやピンを用いて骨を固定し、確実に癒合を促します。
手術のメリットは、固定期間を短縮できる可能性があることや、癒合率が高まることです。 一方で、手術に伴うリスク(感染、金属の違和感など)もあるため、主治医と十分に相談して決定することが大切です。
整骨院でできるサポート
舟状骨骨折そのものの診断やギプス固定は医療機関で行う必要がありますが、整骨院でもサポートできることは多くあります。 特に、治療過程や固定解除後のリハビリにおいて整骨院の役割は大きいといえます。
- 固定中のケア
固定による肩や肘のこわばり、血行不良からくる痛みや不快感に対して、手技や温熱療法でケアを行います。 - リハビリサポート
固定解除後には、手首や指の動きを徐々に取り戻すためのリハビリが必要です。 整骨院ではストレッチや関節可動域訓練、筋力回復のためのエクササイズをサポートします。 - 電気治療の活用
痛みの軽減や血流改善を目的に、ハイボルテージ療法などの電気治療を取り入れることもあります。
医療機関と整骨院が連携しながら治療を進めることで、再発を防ぎ、より早期の社会復帰・スポーツ復帰を目指すことが可能です。
第3回まとめ
舟状骨骨折は診断が難しく、発見が遅れると癒合不全を起こしやすい骨折です。 診断にはレントゲンだけでなく、CTやMRIといった詳細な検査が必要になることがあります。 治療はギプス固定による保存療法と手術療法があり、いずれも長期にわたる管理が求められます。
整骨院では固定中のケアやリハビリサポートを通じて、患者さんの生活を支える役割を果たします。 次回の最終回では、舟状骨骨折後のリハビリや予防方法、そして当院「京成津田沼整骨院」でのサポート体制についてご紹介します。
舟状骨骨折のリハビリと予防、整骨院での対応
これまでの3回の記事で、舟状骨骨折の基礎知識、原因と症状、診断と治療方法について解説してきました。 最終回となる今回は、舟状骨骨折の治療後に必要なリハビリや再発予防のポイント、そして当院「京成津田沼整骨院」での対応についてご紹介します。
舟状骨骨折後のリハビリ
舟状骨骨折は治療期間が長く、固定期間も数か月に及ぶことがあります。 そのため、固定を外した後には手首や指の動きが硬くなってしまい、筋力も落ちてしまうケースが少なくありません。 ここでリハビリを適切に行うことが、元の生活やスポーツに復帰するための鍵となります。
- 関節可動域の回復
固定中に動かせなかった手首や指は、筋肉や靭帯が硬くなります。ストレッチや関節を動かす運動を少しずつ取り入れ、柔軟性を取り戻していきます。 - 筋力トレーニング
握力や前腕の筋力は固定期間中に低下します。ゴムボールを握る、セラバンドを使った運動などで少しずつ筋力を回復させます。 - 神経・感覚の回復
固定により手首の感覚が鈍くなることもあります。マッサージや温熱療法、電気療法を組み合わせることで感覚を取り戻しやすくなります。 - 日常生活動作の練習
ドアノブを回す、荷物を持つ、文字を書くといった日常的な動作をリハビリの一環として取り入れます。
舟状骨骨折の予防
舟状骨骨折は一度治っても、再び転倒や衝撃で再発する可能性があります。 また、癒合が不十分な場合には慢性的な手首の痛みや可動域制限が残ってしまうこともあります。 再発や後遺症を防ぐためには、日常生活での注意と予防が重要です。
- 転倒予防
普段から足元に注意し、滑りやすい場所では慎重に動くことが大切です。特に冬場の凍結路面や雨の日の屋外は要注意です。 - 手首の強化
軽いダンベルやチューブを使ったトレーニングで前腕の筋肉を鍛えることで、転倒時の衝撃を和らげやすくなります。 - 柔軟性の維持
手首や指のストレッチを日常的に行うことで、関節の柔軟性を保ち、ケガをしにくい状態にします。 - スポーツ時の防具
スケートボードやスノーボードではリストガードを装着することが推奨されています。予防のために積極的に活用しましょう。
整骨院での対応
舟状骨骨折そのものの治療は医師の管理下で行う必要がありますが、整骨院では治療後のリハビリや日常生活のサポートに力を発揮します。 当院「京成津田沼整骨院」では以下のような対応を行っています。
- リハビリメニューの提供
固定解除後の関節可動域訓練や筋力回復を目的とした運動指導を行います。 - 自費治療メニューの活用
肩甲骨はがしや骨盤矯正、EMSトレーニングなどを組み合わせ、全身のバランスを整えながら手首の回復をサポートします。 - 電気治療
ハイボルテージ療法によって痛みの軽減や血流促進を図り、治癒をサポートします。 - 生活アドバイス
日常生活での動作の工夫やセルフケア方法についてもご提案し、再発予防を目指します。
第4回まとめ
舟状骨骨折は長期的な治療が必要となる骨折ですが、適切なリハビリと予防を行うことで、元の生活やスポーツ活動への復帰が可能です。 整骨院では治療後のリハビリやサポートを通じて、患者さんの回復を支える役割を果たします。 「少しでも早く元の生活に戻りたい」「後遺症を残したくない」とお考えの方は、ぜひ整骨院でのケアも活用してみてください。
京成津田沼整骨院のご案内
当院は2009年の開院以来、地域の皆さまに愛されてきた整骨院です。
急性のケガから慢性的な不調、交通事故治療まで幅広く対応しております。
- 院名:京成津田沼整骨院
- 営業時間:
平日 9:00〜12:30 / 15:00〜21:00
土曜・祝日 9:00〜12:30 / 15:00〜20:00
日曜 休診 - アクセス:京成津田沼駅南口から徒歩1分
(CoCo壱番屋様隣、千葉銀行様向かい) - 駐車場:提携駐車場あり
- 電話番号:047-454-9388
当院の特徴
- 予約不要で来院可能
- 労災治療・交通事故治療に対応(手技+ハイボルテージ療法)
- 急性の怪我には健康保険適用可能(手技中心の施術)
- 自費治療メニューも充実(全身整体・肩甲骨はがし・骨盤矯正・EMSトレーニングなど)
- 院内全面バリアフリーで車いす・杖・シルバーカーにも対応
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舟状骨骨折後のリハビリや手首の不調にお悩みの方は、ぜひ一度「京成津田沼整骨院」にご相談ください。
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