運動前にメディカルチェック

●危険な病気を発見

　健康維持には適度な運動が欠かせません。しかし、運動中は筋肉や関節、心臓などに安静時よりも大きな負担がかかり、事故を招くおそれがあります。安全に楽しむには、新しくスポーツを始める前はもちろん、継続的に運動している場合も、年に一回程度の定期的なメディカルチェック（医学的検査）が必要です。検査の主な目的は、運動に伴って悪化する危険のある病気の発見と運動器のチェック。検査結果をもとに運動の種類や強度、時間、頻度などについて運動指導が行われます。

●施設ごとに強みが

　メディカルチェックの項目は、問診や聴診、身体測定、血圧測定、心電図検査、血液・尿検査、胸部Ｘ線など。必要に応じて、運動しながら心電図や血圧を測定する運動負荷試験、関節の動きや筋肉の状態のチェックも行われます。ただし、特に症状がない人は自費診療扱いになります。マラソンなど種目を念頭においた検診を実施していたり、スポーツドクターの認定を受けた医師からアドバイスが受けられたりと、さまざまな施設があるので、事前に問い合わせるとよいでしょう。