内臓脂肪が気になりませんか？

●増えすぎると問題が

　内臓脂肪は、腸管を支えている腸間膜や内臓の周りに付く脂肪のことです。適量であれば、内臓脂肪から動脈硬化を起こしにくくするホルモンが分泌されます。しかし、過剰になるとこのホルモンが減少するだけでなく、高血糖、高血圧、脂質異常につながる物質などを出し、健康にさまざまな悪影響を与えます。その結果、動脈硬化を起こしやすくなり、糖尿病や脳卒中、心筋梗塞などのリスクが高くなります。

●腹八分目を心がける

　腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上というメタボリックシンドロームの基準は、内臓脂肪の量を判断する一つの目安です。また、血糖値、中性脂肪、コレステロール値、血圧に問題があれば、腹囲に関わらず内臓脂肪が多い可能性があります。内臓脂肪が過剰になる主な原因は過食と運動不足。予防、改善には、食事は栄養バランスの良いものを、腹八分目に食べることを心がけてください。運動はウォーキングなどの有酸素運動と、基礎代謝を上げるための筋トレの両方を行うのが理想ですが、まずは１日合計で30分歩くことを意識してみましょう。