基礎代謝をＵＰ！

●夏は低下する傾向

　夏は大量に汗をかき、食欲も減退しがち。そのせいか、肥満になりにくい季節と思っている人が多いようです。しかし、寒い時季に比べて体温維持にあまりエネルギーが使われないので太りやすい季節といえます。基礎代謝は総消費エネルギーの60～70％を占め、体温維持をはじめ、呼吸する、内臓を動かすといった生命活動で消費されるエネルギーのこと。代謝量が多いほど肥満になりにくいといわれています。

●筋肉を鍛えよう

　基礎代謝量の目安は厚労省の性別・年代別基礎代謝基準値表で確認できますが、より正確な値を知るためには体組成計を利用するとよいでしょう。基礎代謝の中で最もエネルギー消費が多いのが筋肉なので、代謝を上げるには、背中や太ももなどの大きな筋肉を鍛えられるスクワットなどの運動を習慣にするのが有効です。一方、肥満を気にして過度な食事制限をすると、筋肉量の減少を招いて逆効果になることもあります。三食バランスよく食べ、肉や魚、卵など、筋肉の材料となる必須アミノ酸を豊富に含む食材の積極的に取るようにしましょう。