ストレス性便秘とのつきあい方

●ストレスで腸が狭くなる

　ストレスなどが原因で起こる便秘は「痙攣（けいれん）性便秘」と呼ばれ、運動不足や食事が原因の「弛緩（しかん）性便秘」と並んで多く見られます。ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、結腸の一部が痙攣して狭くなり、便がスムーズに送られなくなります。おなかの張りや痛みを感じ、コロコロとした硬い便が出るのが特徴です。

●回数は気にしない

　お通じには個人差があるので、快適に過ごせるなら回数を気にする必要はありません。「毎日しなければ」と思い込んでストレスを感じると症状が悪化するおそれがあります。また、食物繊維は、不溶性と水溶性の両方をバランスよく取らないと逆効果になることもあるので注意しましょう。適度な運動と１日１～1.5リットルの水分摂取も大切です。一方、便秘が長引くと腸に留まった便が硬くなるので、薬で排便を促すのも有効。ただし、長期的に服用するなら腸を刺激する薬ではなく、便を軟らかくして排便を促す薬を選びましょう。市販の薬で効果がない場合は、便秘以外の病気が隠れている可能性があるので早めに医療機関を受診してください。