そのだるさは貧血では？

●体が酸素不足の状態に

　貧血とは、血液中の赤血球や赤血球に含まれるヘモグロビンが減少している状態です。さまざまな理由で起こりますが、最も多いのは鉄欠乏性貧血。血液中の鉄分が不足すると、全身に酸素を運ぶヘモグロビンがうまく合成されなくなり、体が酸素不足になります。その結果、だるい、疲れやすい、息切れや動悸（どうき）がするといった症状が現れます。さらに悪化すると、爪が変形したり失神したりすることもあります。

●自己判断せずに受診を

　貧血の多くは、栄養バランスの悪い食事や無理なダイエットが関係しています。生活習慣を見直し、鉄分やたんぱく質に加え、鉄分の吸収を助けるビタミンＣを中心にバランスよく取るようにしましょう。ただし、葉酸不足やビタミンＢ不足など、鉄分不足以外が原因になっている可能性もあるので、安易にサプリメントに頼るのはおすすめしません。また、胃や十二指腸、大腸の悪性腫瘍による出血が原因で貧血の症状が現れるケースもあります。なかなか改善しないときは自己判断せず、医療機関を受診するほうが安心です。