ドライマウスを侮らない

●３カ月以上続くときは要注意

　口の中の乾きを感じることは誰しもありますが、水を飲めばおさまります。しかし、乾きが気になる状態が、３カ月以上毎日続く場合は、ドライマウスの可能性があります。かむ力の低下や口呼吸、ストレス、加齢などが原因で唾液の分泌が減少することで起こります。また、薬の副作用や病気が口の中の乾燥を招いているケースもあるので、気になる場合は医療機関を受診しましょう。

●しっかりかんで食べる

　唾液には下の動きを滑らかにしたり、雑菌の活動を抑えたりする働きがあります。ドライマウスになると口の中が粘っこくなり、食べ物が飲み込みにくい、口臭が気になるといった症状のほか、口内炎や歯周病を引き起こすこともあります。予防するためには、よく噛んで食べる、ガムをかむなどして唾液の分泌を促しましょう。専門の保湿ジェルを指先につけて頬の内側をマッサージし、唾液腺を刺激する方法もあります。また、鼻呼吸を意識し、部屋の空気が乾燥しないように湿度に気を配ることも大切です。