●鼻から細菌やウイルスが
　中耳には耳と鼻をつなぐ耳管（じかん）と呼ばれる細い管があります。細菌やウイルスが、この耳管を通って中耳に入り込んで、中耳炎を起こします。風邪を引いて鼻や喉の炎症が長引く場合は、早めに受診すること。また、勢いよく鼻をかむと細菌などが中耳に感染するおそれがあるので、優しくゆっくりとかむことを心がけてください。
 
●年齢に関係なく発症
　風邪などを引いた後に、激しい耳の痛みを感じる場合は「急性中耳炎」が考えられます。中耳炎の中で最も多く、症状が進むとたまったうみに圧迫されて鼓膜が破れ、耳だれが起こることもあります。一方、うみなどがたまる「滲出（しんしゅつ）性中耳炎」は聞こえにくくなるのが特徴です。急性中耳炎や滲出性中耳炎を何度も繰返すと、鼓膜に穴が空いた状態になる「慢性中耳炎」に移行することがあります。中耳炎は子どもの病気と思われがちですが、年齢に関係なく発症します。大人の場合は発症すると完治までに時間がかかることもあるので、注意が必要です。


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